Diary 浅見帆帆子の日々

March 2015

Vol.1

  2月24日から3月はじめ頃まで、カンボジアに行ってきました。今回は、たくさんのミッションがあり、「どうしてこんなことになっているのだろう、なぜ私はここにいるのだろう」と茫然とするシーンが多々ありましたが、「その場所に足を運ぶ」ということ自体に意味があったのだろう、と思います(笑)

2015-2-3-2.jpg はじめて、バンコクの空港から車で5時間、
タイとカンボジアの国境から
陸路でカンボジアに入りました。

 

    2月25日

 ミッションひとつめ。私が応援しているIMCCDの高山さんが、地雷処理と復興の活動をされているタサエン村を訪問しています。地雷を見てきました……爆破も見ました。本当に驚くと、人は声なんて出ないものです。とてもここでは書ききれないいろいろなことを感じました、、、。

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   高山さんの宿舎で開いている日本語学校です。自主的に学びに来ているので高校生クラスのレベルはすごいです。たとえば、今日のテキストの会話を実践してくれました。

2015-2-3-4.jpg   (バスに乗り遅れた姉妹)
  A「あぁ、バス行っちゃったぁ」
  B「お姉ちゃんが出かけにモタモタしてたからよ⁉」
  A「仕方ないでしょ⁉ タクシーで行きましょ」...
  B「どのくらいかかるの?」
  A「1500円よ」
  B「1500円⁈」
  A「大丈夫、バイト代入ったばかりだから」
.      ...ね?レベル高いですよね⁈笑

 
 2月26日

  びっくりするような高山さんの現地の小屋に泊まっています。そのすごさは・・・・・また別の機会に。
  今日は、誘致された日本企業の工場をまわりました。水引きやご祝儀袋やたとう紙がここで作られていたとは。きちんと歩合性で職人技のスピードでした。ゴミはその辺に捨てる、という習慣で育った人たちが、ゴミの落ちていない気持ちのいい環境で働く気持ち良さを知ったことで、今、子供たちの夢に「会社員(工場で働く人)」という言葉がよく出てきます。地雷処理に続き、働ける場の提供とそれを維持していく教育、、、地雷処理と復興に本気で取り組んでいる高山さんの活動、これからも応援しています!

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   このあと、さらに山奥の村に乗り込み、たくさんの井戸を訪ね、
その帰りに台風(現地の人に言わせればスコール)に遭い、
舗装していない道が水たまりとなってぬかるみ、ランドクルーザーがはまりそうになりました。
ジェットコースター並みのアップダウンにはじめはキャーキャー面白がっていた私たちも、次第に静かに……
牛しか通らないこの道で車が停まったら、明日になっても助けはこないかも・・・
という状態で雨は止まず・・・・・というこの話はまた本に書きます。 
 
   
  2月27日
 
  ミッションふたつめ。 タサエン村から車で5時間、ポーサット州にある孤児院(夢追う子どもたちの家 by School Aid Japan)
に、私の里子君に会いに行きました。3年ぶり!! 左ふたりと後ろが3人兄弟、私の子は一番左です。

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   すっかり大きくなっていて、お土産の運動靴が、お兄さんが入らず、、、プノンペンで買って送ることにしました。
末っ子は悪ガ
キ君ですが、みんな成績優秀。将来の夢に向かって頑張ってほしいです。やっぱり、行ってよかったぁ。
 
 
  2月28日
  農村からまわってくると、プノンペンでも大都会に感じます。
  カンボジアと言えば、、、で有名なクラタペッパーの倉田さんを訪ねました。パッと見にはわからないカンボジアの現状と
 未について、様々なご意見をうかがい、本当に勉
強になりました、、、さすがでした。ブラックペッパーはもちろん、ホワイ
 トペッパーやライプペッパーもたくさん
お土産にしました。
 

 

2015-2-3-8.jpg この高山さん、なんかおかしい笑
電話中にパシャリ・・・・。

  
 3月1日

  ミッション3つ目。ドリームガールズ・デザインコンテストに出席しました。これは、カンボジアの女性の地位向上と職業選択
 の自由などを
目指す活動。このデザインコンテストで入賞した女性たちは、自分のデザインが様々な商品に採用され、自立
 した仕事を持つ女性
として巣立っていきます。一次審査に通った人たちは、プロのデザイナーや画家、アーティストたちのア
 ドバイスを
受けてデザインを進化させて再提出するため、ファイナリストに残るデザインはとってもレベルの高く、どれもいい
 
と感心するものがたくさんありました。特に、日本人にはない感覚や色使いには、なるほどなぁ、、と思います。

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そうそう、孤児院からも、ふたりの子が「これから伸びる可能性のあるデザイン」として表彰されていました。
嬉し
い♥ 主催者の温井和佳奈さん、これからも応援しています!
 
2015-2-3-10.jpg イオンモールのWAKANAショップでは、
ドリームガー
ルズのデザインを使った
素敵なモノがたくさんあります。

ここで貢献するには、、、と、
みんなで大人買いしました
(*^^*)
 

    3月3日 

  そのほか、いろいろと任務を終了して、きのうシェムリアップに移り、今朝は5時に起きて、アンコールワットに朝日を見に行ってきました。
本当に本当に素晴らしかった、、、、この余韻にしばらく浸りたかったので、奥だけサラッと見て、他の遺跡はまた今度。みんなでゆっくりランチをいただいて、語り合いました。

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 空港に向かう前に、シェムリアップにある森本喜久男さんの工房とショップを訪ねました。
カンボジアの伝統的な織
物を復活させた方、、素晴らしい色彩感覚で、
日本のメデ
ィアで拝見したときにうっとりしてしまったのです。
10
0%シルクのショールは井草で編んだような箱に入くださいます。小さな鳥さんが入っていました。
里子君が折
ってくれた折り紙のモビールも一緒に、無事帰国しました

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  この数年間思っていた「アジア平和」が一段落したような気持ちでした。詳しくは、また本で(^O^)/

 

 

 

 


2015年3月 浅見帆帆子

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