Diary 浅見帆帆子の日々

March 2013

Vol.2


天河神社の2週間後、九州の神社を巡りました。
はじめは霧島神宮です。

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霧島神宮の御祭神は、ニニギノミコト(瓊々杵尊)。高天原から地上に降り立った(天孫降臨の神話)神様です。
私は、このニニギノミコトの奥さんであるコノハナサクヤヒメ(木花咲耶姫)と縁が深く、そのせいか、天孫降臨の
地である九州の神社には、図らずも、自然の流れで何度も訪れています。

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赤崎禰宜には興味深いお話を
たくさんうかがいましたが

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面白かったのが
このご神木について

裏にまわると、木がめくれた部分が、本殿に向かって祈祷をささげる神主さんに見えるのです。

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正式参拝をさせていただいた本殿の中は、
床が真っ黒の総うるしでピカピカと光っていました。
竜宮城を連想させる赤い装飾がよく映え、しんしんとした寒さに身も引き締まりました。
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 本殿の横、霧島神宮の旧参道や、高千穂へつづく山道が、
緑深く、光輝いていて素敵でした。

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旧参道にある「亀石」。
神様との約束をやぶった亀が、
石にされてしまったもの^^


翌日、今回の旅のメインである「幣立神宮」を訪問しました。
幣立神宮は、皇族の隠れ宮とされ、神様が生活されていた場所、とされています。
つまり、こここそ「高天原」だということ・・・・・・、
それを示すように、鳥居の前には「高天原」と記された石碑がありました。

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 地上に降り立ったあと、はじめに世界に「五色人(神)」をつくったとされています。石碑の奥、幣立神宮と書かれた
右側には「五色神の故郷」と記されています。
 神社に詣でるときは、いくつか階段を登るものですが、そのたびに、ひとつ次元が上がっていく、という意味が
あるそうです。階段の途中にある踊り場のような平坦な地、そこまでをひとつの次元と数え、上がれば上がるほど、
俗世間とは離れた神様の世界に近づくのです。幣立神宮も、この最後の鳥居に来るまでに5つほど、
まとまった階段を上りました。5次元分、上がった、ということかしら・・・?

鳥居をくぐったすぐ前に、本殿があります。派手々々しくなく、ひっそりとしています。

2013-3-2-11.jpg ここまで国旗が大きく飾られて
いるのは珍しいですよね
 

 幣立神宮は、通称「高天原・日の宮」と呼ばれています。「日の宮」とは、天照大神が住まわれる宮殿であり、
その子孫である天皇が住む御殿のことです。 一説には、ここから伊勢神宮が分かれた、とされていますが、
それを示すかのように、敷地内に、伊勢の内宮と外宮があります。ご神木は、その地が聖なる地であるとする目印
のこと。内宮、外宮、両方のご神木は、夫婦をあらわすように二股に分かれていました。

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 正式参拝のあとにうかがった春木宮司からのお話・・・・・非常に勉強になり、感じることもたくさんありました。
そもそも、神道には教本がありません。それは、それぞれの人が自分の道を見つめて、「この生き方で神様に
恥ずかしくないかな」と自分自身で探すものだから。それが日本にある「~道」というものの基本ですよね。
基本の型や形はあっても、最後は自分流に考え、自分でチェックしていく・・・・・・ご神体とされる「鏡」も、
本来は、そこに自分の姿を映し、自分自身を見つめるという意味がある、だから「鏡」だと言います。
 私自身、数年前にはじめて自分の本で神社に触れさせていただいたときに感心したのですが、
神道には「こういうふうに考えなくてはいけない」という押しつけがまったくありません。あなたがそう感じるので
あれば、それが正解であり、そこからまた次の成長に向かって進んでください、という「相手の考えを認める」
姿勢が徹底されています。春木宮司も言われていたことですが、「学者でも神職でも、それはあくまでその人の
解釈に過ぎず、自分で考え、どう捉えるかがその人の道」なのです。

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 もうひとつ、「和」についての捉え方、向き合い方についても気付かされました。「和」というのは、たとえば
「平和になりましょう」と宣言して実現するものではなく、それぞれがなにかに向かって真摯に進んでいく
途中に自然と実現するものだということ・・・・・・・たしかに、そうですよね。たとえば、学校の先生が
「みんな仲良くしましょう、助け合いましょう」と言っても、それだけでは実現できません。生徒たちが、
なにかに向かって一致団結したとき、たとえばそれが文化祭でも、合唱コンクールでも、みんなが力を
合わせて動いたあとに、自然と「和」や「協力」の体制ができあがっています。ですから、結局は、
ひとりひとりが自分の道を信じて進むこと、このときに「この道、やり方で、神様に恥ずかしくないかな」と
自分でたしかめながら進むのが、神道のおしえなのだと思いました。

社殿の左脇から階段をくだり、右側の山道をたどっていくと、
「東御手洗」と呼ばれる、ご神水の湧き出る場所があります。

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 天孫降臨のニニギノミコトが、このご神水をもって全国を清められ、
中国の秦の始皇帝はこの水に不老不死の効能がある、とこの地を訪れていたと言います。

 その隣には、釈迦の教えに耳を傾けたといわれる「八大竜王」が眠る御池があります。
始皇帝、釈迦、キリスト、モーゼ、孔子など、
時代を超えた各国の聖人が幣立神宮にお参りしているのです。

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御池の右側に広がっているご神田→
神様たちが、農業を教えてくださった、
とされている場所です。
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意外と見落としやすいと思うのですが、東御手洗から横の山道を少し登ると、
聖徳太子のおまつりされている「聖徳堂」があります。
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このお堂の横と裏に広がる空間が、私はものすごく好きでした!! 
本当にすがすがしく、いつまでもここにいたいような気持ちになり、
「お弁当持ってくればよかったね~」と何度も言い合いました^^

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ここには、敗戦後、昭和天皇がアメリカに対して「平和についての宣言」をした言葉が
石碑に彫られています。
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本殿に戻り、鳥居を出て階段を降りた左側の横参道には、
五百枝杉(いおえすぎ)があります。

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さらに奥に進むと・・・・・・、
はじめに神様たち?が降り立ったとされる場所が広がっています。
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鳥居の奥は、宇宙船?で降り立った跡を示すように、
広く丸く、一段下がった窪地になっています。
ふ~む~、という感じですが・・・、

 事実がどうであれ、この場所で自分で感じたことは何物にも代え難く、
聖地にお邪魔することで、自分に縁あるものが紐解かれたり、
また気持ちを新たに日常をスタートできるところが、
神社へ詣でる意味だと私は思っています。

旅の最後に、「天岩戸神社」に参拝しました。
言わずと知れた、「天の岩屋戸」の神話で有名な場所であり、
この地域一帯をご神体としておまつりしています。
西本宮は、「天岩戸」をご神体とする場所です。

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 本殿の奥に広がる渓谷は圧巻でした!! 左奥に、天の岩戸が見えますが、その渓谷一体からものすごい
エネルギーを感じ、特別敏感ではない私でも、手がビリビリして鳥肌が立ちました。あまりにすごいものを
見たときのゾクゾクした感覚で、渓谷に飛び込みそうになりました・・・あぶない(笑)(ここは撮影禁止です)

 渓谷を挟んだ向かい側に、ひっそりと「東本宮」があります・・・・・・ここは、私にとって、謎に満ちた思い出
のある場所なのです。
 日記「毎日ふと思う⑧ 都会の空にも夕焼け」の6月18日(p77~)に当時のことが書いてありますが、
はじめておとずれた2008年、車のナビに「天岩戸神社」の住所を何度入れても「東本宮」にしかたどり着かず、
(西本宮と東本宮は実際はすごく近くにあるのですが、はじめて行ったときは、まったく気付きませんでした)
しかも、はじめは東本宮にも着かずに、ナビに案内された最終地点は、まわりに田んぼしかない寂しい場所
で、車の横にお稲荷さんの赤い鳥居がポツンと立っていた、という・・・・・・慌てて東本宮に戻ったら、
さっきまで外側を向いていた「アメノウズメノ」の像が、クルリとこちら側を向いていて、それが回転するもの
だと知らなかった当時の私は「ギャア~」と叫びながら、恐る恐る東本宮だけに参拝した・・・・
という思い出深い場所なのです(笑)。

だって、わずか5~10分後に、クルッとこちら側を向いていたら、驚きますよね~!!!

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 数年ぶりに訪れた東本宮は、これがまた不思議なことに、前回とまったく雰囲気が違いました。前回は、もっと寂しく、
おどろおどろしいような感じさえしたのに、今回はまったく違った・・・・・・恐らく、芸能の神様なので、数年前は縁が
なかったのかもしれませんね・・・。そして、お稲荷さんの鳥居の前にナビされたというあたり、キツネにバカされて
しまったのかも^^

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 次は、どんな神社に詣でることになるのかな・・・・・、恐らく、ひとつひとつに意味があることだと思うので、
今はわからなくてもいつか紐解かれるだろう、と楽しみです。
 


2013年3月 浅見帆帆子

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