Diary 浅見帆帆子の日々

June 2013

Vol.2

 先月、カンボジアの地雷処理活動をされている高山良二さんにお目にかかりました。
自衛隊時代に、PKOの海外派遣活動でカンボジアに行ったときに、「なぜか、どうしてもまた
ここに戻って来たい」と帰りの飛行機で思ってしまい、退官後にそれを実現された方です。

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 6月23日の愛媛講演で対談をさせていただくので、高山さんの著書「地雷処理という仕事」を
読ませていただいたのですが、、、そこで一番感じたこと、それは、
 「人は、使命や役割のようなものに出会ったとき、そこに向かっている途中で起こる困難などには
結局影響を受けず、ずっとワクワクした感覚を味わっているんだな」
ということでした。苦しい使命感はなく、ただ静かにワクワクしているのですよね。
 
 地雷処理活動ができる団体をつくり、現地の人たちを教育し、実際に地雷処理をする・・・・・・、
その途中で人命が失われたこともあれば、国をはじめ、すべてが協力体制をとってくれるわけでもなく、
その過程で、高山さんご自身も体調を崩され・・・・・・想像しただけで困難なことだらけ・・・・・
でも、ご本人は常にワクワクして向かっているのです。もちろんその当時は苦しかったと思いますが
それらのことが最終的に「やめよう」につながるわけではなく、カンボジアの村に戻ればいつでも
「ここは本当に落ち着く」というように懐かしさを覚えていらっしゃるのですよね~。誰でも、自分が
ワクワクすることの先に、幸せや役割がある、ということを再確認してしまいました。

 もうひとつ魅力的だったのは、すべてのことにおいて、かなり直感(=本音の感覚)で動いて
いらっしゃること。そもそも、どうしてカンボジアに戻って来たいと思ったか、そこには特別な理由は
ありません。理由もなくふと感じたことをそのまま行動に移してきたという、まさに「うまくいく流れ」
に乗っている方でした。現在の活動拠点である「タサエン村」という場所を決めるときも、
「カンボジアの言葉は難しいのに、なぜか『タサエン』という言葉はスッと発音できたんです」・・・・・
そういう感覚をきちんとキャッチされているのです。

 とにかく、会うなり意気投合してしまいました。
「事件は東京指令室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」に象徴される活動秘話も
面白い、、、 あ、そうそう、話の途中に突然、「浅見さんって、B型でしょ?」と言われたことも
面白かった・・・・・・なぜかしら・・・・(笑)。
 愛媛講演では、お互いのカンボジア活動の写真などもパネル展開される予定です。
現場にいる人の体験談は本当にリアル・・・・、対談がますます楽しみです。
 
 
 (愛媛講演詳細 http://www.hohoko-style.com/schedule/index.html )



 

 
 
 
 


2013年6月 浅見帆帆子

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