Diary 浅見帆帆子の日々

March 2011

Vol.3

 京都の石清水八幡宮へ、東北沖大地震の鎮魂と平安の参拝にうかがいました。

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 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)は、昨年対談をさせていただいた、神社本庁の田中恆清総長が宮司をしていらっしゃる神社です。一度お参りにうかがいたいと思っていたところへ、この八幡宮が、「国土の平和と繁栄」の象徴であり、「一致団結して物事に向かうとき」に参拝するにふさわしい場所であることを知ったのです。考えてみると、当神宮で元服して「八幡太郎」と名乗った源義家に始まり、国の繁栄に向けて旗揚げをした武将が数多く参拝をしてきた場所、近年では、松下幸之助が深く信仰した神宮であることも有名です。
 また、石清水八幡宮は朝廷との関わりが深く、皇室の祖神を祀る、伊勢神宮に次ぐ「天下第二の宗廟」とされています。伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)が国土全体を見守る大神であるならば、石清水八幡宮はそれを現場でサポートする神様とされているそうで、……ちょうど先月、伊勢神宮での内宮参拝をさせていただいた私にとっては、自然な流れの参拝となりました。
 今こそ、国民全体が心をひとつにするときだと思います。現地に直接行くことができる人、多くの物資を送ることができる人のみが貢献になるのではありません。ひとりひとりが今いるそれぞれの場所で心がける小さな協力、少しの我慢、日本人が本来持っている思いやりの心、分けあう気持ち、そして東北はじめ日本の再建を祈る純粋な気持ちが壮大なパワーになると思います。

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記念碑の下にトイレって……(汗)

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ベランダからじっとこちらを見つめる猫

続けて、東福寺にも参拝しました。

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現代でも参考にしたいモダンなデザインの御庭……「温故知新」とはこのこと!でした。

 祈りは気休めではありません。真剣な思いを込めて、全身全霊で祈る力は、各地での小さな奇跡や鎮魂のエネルギーにつながります。悲痛な思いだけに焦点を当てて悲しみを拡大させる祈りではなく、被災地に一日も早く平安がおとずれるようにという、「平安」な東北地方をイメージした祈りです。こういうときこそ、明るく平安な思いを届ける祈りや、歌、言葉が必要……愛に満ちた思いで、私も引き続き真剣に祈ろうと思います。


2011年3月 浅見帆帆子

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