Diary 浅見帆帆子の日々

March 2011

Vol.1

2月24日、サントリーホール(大ホール)で、友人の小田全宏さんが作曲した交響組曲「大和」のコンサートがありました。
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2011-03-04-No2.jpg 「富士」「桜」「維新」「天照」の4楽章から成り、
私は各楽章のあいだに入る朗読をさせていただきました。

 

実は小田さんは音楽のプロではありません。素人が、プロのオーケストラに自分の曲を演奏させて、その指揮をするなんて……、2年ほど前にこの夢を聞いたときには半分冗談だと思いましたが、そのイメージ力の強さで、たった2年後には夢を実現、大成功をおさめたのです。
小田さんは、幼少の頃にあきらめたフルートを数年前に再開し、趣味でフルートの小曲を作曲していました。その楽しさが高じて交響組曲をつくることになったそうですが、「とにかく最高に楽しい。なにかが降ってくるように曲のシーンが湧いてくる」そうで、そのイメージを聞いていると、「日本国『大和』が誕生し、天照大神(あまてらすおおみかみ)の国として世界に羽ばたいていく日本」のイメージが、私の脳裏にも鮮明に浮かんでくるのです。指揮はプロの指揮者にレッスンを受けていたようですが、技術の前に、大観衆の前で指揮をする自分のイメージ……その最高に気持ちの良い状態に酔っているイメージ力はすごいものでした。

リハーサル中

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オーケストラの方々も、はじめは「素人が出てきてどういうことになるのやら……」という姿勢で眺めていたと思いますが、魂丸ごとで楽しんでいる小田さんのエネルギー体と、背景にある曲のイメージが言葉と体を通して伝わってくるのでしょう。楽団の方々全員がその世界に引きこまれていて、ひとりひとりが楽しんで演奏しているのが、素人の私にもよくわかりました。リハーサルの最中、自然と涙が出ました。
 本番の会場は、割れるような拍手とスタンディングオベーション……興奮が最高潮に達したときの自然な振る舞いだったと思います。壇上の私には、観客の方々みんなの「気」が合わさって爆発するのが目に見えるようでした。
 人のワクワクした気持ちの波動を受け取ると、自分の気持ちも加速しますよね。自分の夢も、今の自分が思いつく「枠」の中だけで考えるのではなく、自分の本音で望むところを自由に思い描いていい……と自分のなかのストッパーが外れるのだと思います。まさに、自分の夢を実現することは、まわりの人も幸せにするということですよね。リハーサルから本番、打ち上げまで、とても幸せな時間でした。
(当日の演奏の様子はこちら 第二部 1時間55分30秒~
 

本番前、楽屋で。
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ピアノ・編曲の平野浩由さんと2011-03-04-No8.jpg


2011年3月 浅見帆帆子

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