Diary 浅見帆帆子の日々

January 2013

Vol.1

明けましておめでとうございます。
 

2013-1-1-1.jpg 元旦に書き初めをしました。
今年は「翔く年」にします!!
(と、神様に宣言!) 

この「翔」という字、実は年末にお参りに行った熊野本宮大社の九鬼宮司が、
「2013年の1字」として書いていらしたものです。
(くき宮司の「き」は、本当は上の部分は点がない「田」です。漢字変換で見つからず・・・・ごめんなさい!)

これが、その書。一回で紙全体にバランスよくおさまり、ご自身も「これはいい!」と感じられたそうです。

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このときは、かわかしている最中だった

拝見したときにピンと来て、
「私も翔こう!」
と思ったのです^^
 

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今年、私は「年女」です・・・・・・今月末で36歳。
36って、36って・・・・かなり大人です。大きくなったなあ(笑)

 そもそもどうして熊野本宮大社に詣でることになったのか・・・・これもまた面白い流れで突然決まったことでした。
数年前から伊勢神宮とのご縁が深まり、2013年に「式年遷宮」があることから、この数ヶ月間、再びじっくりと伊勢を
まわっていたのですが、「それなら、熊野にも行くべきです!」と、不思議な友人に宣言され(笑)、九鬼宮司に
お会いすることになったのです。お話させていただくうちに、今ここに来る意味が私なりにわかりました。
 熊野本宮大社は、伊勢神宮が「表」だとしたら、「裏」にあたる場所。「表裏」のどちらが「良い悪い」ではなく、
単に役割の違いです。人間で言えば、その人の本当の心、裏側に隠されている本音などをすべて受け止めてくれる
ような役割のある場所だそうです。伊勢にお参りしたら、熊野にもお参りすることでバランスがとれる、というような
ものでしょうか。九鬼宮司の「神社にはそれぞれの役割がある」というお話が、大変興味深かったです。
人にもそれぞれ役割と「適材適所」があるように、神社にもそれぞれの役割があり、どちらが上下でもなく、
そこにある意味がきちんとあるのです。この話を追求していくと、どんどん面白い話が出てきて、参拝の前に
すごく盛り上がって話し込んでしまいました・・・・・・。

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前日の夜まで土砂降りだったのですが、よかったぁ。
天照大神さまにお願いしたかいがあったぁ(笑)
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 奥の本殿で正式参拝をさせていただきました。お賽銭箱の向こう側にある木戸をギーッと開けて奥に入ると、
突然、ひんやりと空気感が変わります。正面の社にはスサノオノミコト、右側にアマテラスオオミカミ、
左側にはイザナギとイザナミの神様が祭られています。
 神社におまいりするとき、「今日はうまく自分の気持ちや感謝を伝えることができたな」と感じるときと、
「なんだか今日は支離滅裂だったな」と感じるときがあるのですが、今回は前者。神主さんの祝詞が
終わるちょうどのときに、私も伝え終えた、という感じでした。

 説明によれば、歴史上、はじめに熊野詣でが盛り上がったのは平安中期から後期。
神仏習合の考えが広まった頃でした。熊野三山のなかで、熊野本宮が「阿弥陀仏」の西方浄土、
熊野那智本宮が「千手観音の補陀落(ふだらく)浄土」、熊野速玉大社が「薬師如来」の東方瑠璃浄土とされる
ようになり、この世だけではなく、来世でも幸せになりたいと願う貴族たちのあいだで流行したといいます。
 そして、この数年、また盛んになっている……つまり、この世に疲れたり、ある意味「終末思想的」なときに、
熊野への参拝が盛んになるそうなのです。もちろん「終末思想」とは悲惨なものではなく、言葉を変えれば、
それを機会に変化する時期、ということ。日本の政治を見ても、私自身のことを思っても、この数年「変化した
なあ(変化が必要なときだなあ)」と感じているので、まさにその流れにぴったりの時に来るようになるのですね。
熊野が表に出てくるときというのは、日本全体があまり良くないとき(だから変化しなくてはいけないとき)
とも言えるそうです。平和なときは熊野が表に出てこない・・・・・・出てこなくていい・・・これも、それぞれの
神社の役割だと思いました。
 また、10月に出雲の国をおとずれたとき、私はなぜか「出雲大社」よりも、そのあとに詣でた出雲にある
「熊野大社」に魅かれ、「今はこっちのほうが好きだなあ」なんて意味もなく思っていたのです。スサノオノミコトが
奥さんのクシナダヒメにプレゼントしたという「櫛」を買ったりして・・・、あのときは意味がわかりませんでしたが、
数ヶ月後に熊野本宮に来ていることを思うと、そのふとした感覚にも意味があるんだなあ、と思いました。

これからの日本のこと、神社の役割、それぞれの人の役割・・・・・・またいろいろなお話をさせていただきたいです。

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2013年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 


2013年1月 浅見帆帆子

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