Diary 浅見帆帆子の日々

August 2011

Vol.1

 7月23日、友人の中野裕弓さんとジョイント講演会をしました。今回の講演は、私と友人達がつくった「Women's Link」(世界を変える井戸端会議)の第一回目講演になります。「Women's Link」とは、文字通り「女性のつながり」なのですが、「あなた自身(自分自身)が幸せになることが、実は世界平和につながっている」という仕組みについてお話しています。世界平和は、日常生活の自分の問題を解決するところに第一歩があるのです。

2011-8-01.jpg

 講演会の数日前、バングラディシュにグラミン銀行を創設した「ムハマド・ユヌス氏」のお話をうかがってきました。無担保、小口の銀行をバングラディシュの農村部につくり、バングラディシュの貧困の改善に大きな貢献をした方です。
 ユヌス氏は、アメリカで経済学を学んでバングラディシュに帰国後、立派な経済論では解決できない目の前の貧困状態に疑問を持ち、まったく経験のない「貧しい人たちのための銀行」の設立に取り組み始めます。既存の銀行とは真逆の方法をとることで、信用だけで100%近くの回収率を達成する銀行となり、戦いなく自力で貧困から立ち上がる仕組みをつくったことが「ノーベル平和賞」として評価されました。
 ユヌス氏は、社会にある問題を解決するために会社を作る「社会企業家」ですが、このような活動は、誰もができるのです。いきなり、世界の貧困に取り組む規模の活動を起こす必要はなく、目の前の自分の日常生活(それがあなたの社会です)にある問題に向き合って解決していくことが、社会企業家の第一歩です。目の前のひとりを救うことができれば、100人を救うことができるのです。その問題に直面しているということは、自分のなかに解決策がある、ということとも言えます。
 誰でも、自分の生活にある問題にフタをして(我慢をして)、世界に目を向けることはできませんよね。その意図もあり、今回は、私にとってはじめて、その場で会場の皆様の質問に答えるQ&Aを実施してみました。事前に配られた用紙に、自分の悩み、質問、聞きたいことを記入していただき、回収ボックスの中からランダムに選んで質問にお答えします。「お答えする」というと、まるで私と中野さんが「教える側」のように感じてしまいますが、そうではなく、「私だったらこうする」という、あくまで考え方のサンプルです。

2011-8-03.jpg

これが想像以上に好評でした。私自身も、
答えているうちに自分のなかで発見があったり
他の人の質問のなかに
自分への答えを見つけることもできました。

 また、今回の講演会は、「Women's Link」を一緒に立ち上げた仲間と共に、私もスタッフの一員として参加しました。
 「Women's Link」は、もともと中野さんのご自宅で、私たち仲間4人が集まって楽しくおしゃべりをしているところから始まりました。時間も忘れて盛り上がっているうちに、いつの間にかお互いの問題解決の話に発展し、いろいろな意見を出し合っているうちに、「これって、ただのおしゃべりで終わることではなくて、自分を幸せに(=世界を幸せに)する考え方につながっているよね?」ということに気づいたたのです。女性が集まって、どうでもいいうわべの話や噂話するのではなく、副題のとおり「世界(社会)を変える井戸端会議」だったのです(笑) 楽しくワクワクした波動、安全で安心な空間のなかにいると、自分の抱えている悩みや問題が解決されていきます。
 この問題解決の輪をそれぞれの人がそれぞれの場所で行うと、あなた自身が幸せになります。その明るい姿にふれた子供、ご主人、家族全員、もちろん、職場にも影響を与えるでしょう。その化学反応を日本中(世界中)に増やしていくことが、「Women's Link」の役割です。
 また、第二回、第三回の講演会で、皆さまとも一緒にこの輪を共有できますことを楽しみにしています。

2011-8-02.jpg


2011年8月 浅見帆帆子

ページの先頭へ