Diary 浅見帆帆子の日々

November 2010

Vol.1

11月5日(金)

今は、ヴェネツィアへの列車の中です。
思っていたような時間のずれなどなく、
時間になると静かに動きだすところは日本の新幹線と同じ。
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  ヴェネツィアに近づくと、遠くの水に町が浮かんでいるのが見えた。なんか不思議……。
 日本から手配したアシスタントの方が、列車のまん前まで迎えに来てくれた。
 なかなかハンサムな男性。日本語、上手。荷物がたくさんあるので、ときどき立ち止まって休んでいる。

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t-venezia-3.jpg 水上タクシーに乗った。
この気持ちよさは最高♪
 乗った直後からバシャバシャ写真を
撮っていたら、
「まだ、もっといい景色がやってくるから」
と教えてくれる。

 
 ホテルの真横にある小さな船着き場に着いた。
「Luna Hotel Balligioni」。
 「ベニス」を感じさせる、ヨーロッパ的重厚さのただようホテル。
 

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 客室までの廊下は、船の中のようだった。部屋のなかもとてもいい。
 電気はすべてヴェネチアングラスのシャンデリア。
 ウェルカムフルーツの代わりにある、こがわいいケーキをつまむ。

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ほおずきにチョコがかかっているのがおいしい
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部屋の鍵も船っぽい

   ひと休みしてから、予約していたゴンドラに乗りに行った。 
 地図のとおりに小さい路地をクネクネと進み、パッと角を曲がったら突然、水路にゴンドラがたくさん並ぶ場所に出た。
 どこを撮っても絵になるなあ……私たちが乗った船の船頭さんは、なかなか絵になる男性だった。

マ「さっきね、すべての船の中でこの船頭さんが一番いいと思ったから、この人に当たらないかなあと思ってたの、
  そしたら本当にこの船頭さんにあたったわ。」
帆「え、それはすごいね。たしかに……この船頭さんだけ、段違いに格好いいよね」

 ユニフォームの縞々マリンルックがぴったり。そして、水の仕事なのにスエードの靴をはいている……
こういうところがおしゃれなんだよね。

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ときどき電話しちゃったり
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「僕、プレステ得意」とか言ってる

                    
水路側から入れるブティックもたくさん。

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11月6日(土)

  朝ごはん、ビュッフェのスモークサーモンがものすごくおいしい。肉厚で、油がたっぷり。
  私は2回、ママさんは3回、お替りに行った。


 レストランの入り口にサイン帳があったので、サインをしてきた。ダイジョーブタも一緒。
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  午前中、ムラーノ島へ行く。
ベニスは、水上の風景が本当に絵になるところだ。
幻想的、ノスタルジック、もの哀しさ……雰囲気が印象に残る町。


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  ヴェネチアングラスの職人の島「ムラーノ島」。
かなり観光客向けの値段がつけられていることもあるけれど、
そういう中から自分好みの「一品」を探すのこそ、面白い。

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 シャンデリアも、小さくて素敵なものがたっくさんある……どうしよう……ほしい。
 広間に飾るような「ザ・シャンデリヤ」ではなく、こがわいい小さいサイズのものもほしい。
玄関ホールの上とか、お手洗いとか、気楽なところにかけるのがいいよね。
友人カップルが、「家を建てるときに、全部ベニスで買って送った」と言っていたけど、
その気持ち、よくわかる。

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本島に戻り、きのう見つけたサンマルコ広場にあるお店で、
シャンパングラスやワイングラス、デザートグラスなどを買う。
 

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日本に着くのが楽しみ

 

  

t-venezia-19.jpg お買い物したなかで
一番気に入っている。
帆帆子なだけに、
ヨットものには目がない^^
形は決まっていて、
ガラスの色や組み合わせなど、
自由にオーダーできる

これ、ムラーノ島では
ベニス本島の倍の値段で
売られていた(汗)
 

 

  休憩……サンマルコ広場にある「世界で一番古いカフェ」に入る。
  ここ
は、1720年創業、300年近く前に、ヨーロッパではこんなカフェがすでにあったのねえ。
  観光客が多く、私たちが座った席もまわりは外国人の旅行者ばかり。
  みんな天井や壁の内装などを見回しながら、いろんな国の言葉で話している。 
  
そこへ、ひとりの日本人青年がモソッと入ってきた。今のシーズンは日本人がほとんどいないので思わず眺めて
 いたら、座ってからおもむろに地図と懐中時計とガイドブックを取り出し、ボロボロのノートに顔を近づけて
 なにかを書きつけている。その動作や風貌や、取り出してくる物まですべてが昔の時代の雰囲気で……
 なんというかものすごく変わっていて、目を引いた。ときどき天井を仰いで目をつむり、ひらめいたことをノートに
 書きつけたりしている。
そーっとまわりの外国人たちをみまわしてみると、みんな彼を観察していた。

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11月7日(日)

 きのう、寝る前にイタリア語の勉強をした。
 電子辞書で調べてみると、「いくらですか?」は「クエント・コスタ?」。
 
「これください」は「プレンド・クエスト」。
 
「すっごく素敵」にあたる言葉は「ケ・ベーロ」。
 
「OK」にあたるのは「バ・ベーネ」。
 
なかなか覚えられない。「プレスト、コント?」とか「クエンタ・コスト」とか、言葉が似ているから混ざっちゃう。
 特に「クエスト」が出てこない……そうだ、「ドラゴン・クエスト」って覚えよう。

 さて今日は、いろいろと観光。
 サンマルコ広場に行ったら、きのうまで道だったところが水に浸っていた(驚)。目の前のマンホールから、水がゴボゴボ
と噴き出し、水深がだんだんと増している……これは……いつか必ず沈むね。ヴェネツィアが沈むって話、聞いてはいた
けど、本当だ。なんか、すごく寂しい気持ちになる。この街は……この人たちは、一体どこへ?

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 ドゥカーレ宮殿とサンマルコ大聖堂を見た。
 
サンマルコ大聖堂のミュージアムを見ている途中に、ミサが始まった。オルガンと聖歌隊の声がドーム型の天井を
 かけめぐっている。この響き、すごく懐かしい。

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  午後は、地図を片手に街を歩く。リアルト橋を渡り、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会と、
 サン・ロッコ信徒会の絵画を見るために、たっぷりと歩いた。

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   大広間にある、56枚の宗教絵画が素晴らしかった。天井に飾られているものは、鏡に写してそれをのぞいて見る。
  昔の宗教絵画にはよくあることだけど、ここでも残酷な絵が多い。たとえば、イエスが生まれたとき、ヘロデ王が
 男の幼児を一人残らず殺した、あの話の絵とか……。

  それにしても、ヴェネチアって、「歩く町」だな。
  小さな路地が迷路のように入り組んでいて、どこを撮っても「イタリアらしい」という風景が写る。
  通りの
壁についている看板や、人の歩く方向になんとなく歩いていけば、目的地に着けるので迷うこともない。

t-venezia-35.jpg このレンガの壁と
アイアンの門と
陶器の表札と
緑の組み合わせが好き


  途中の画廊で、ヴェネチアの風景の絵を買った。小さな版画。
  
きのう覚えたイタリア語の「これ、ください(プレンド・クエスト)」を使ってみた。はじめなかなか思い出せなくて、
 なんだったっけ……と考えこんでいたら、

 「ドラゴンクエストに関係なかった?」
 とママさんが言いだし、「プレンド・クエスト」を思い出す。ママさん、グッジョブ!

 ヴェネチィアは……情緒ある町だった。
 でも、
いつも水に浸されているところというのは、定住するには、ちょっと落ち着かないだろうな(笑)。
 この水害のなかで建物を維持するにはお金がかかるから、空き家がどんどん増えているらしい。
  でも、一度は行っておきたいところだったので、今回来ることができてよかった。

 


2010年11月 浅見帆帆子

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